FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

★3月12-18日分の対外及び対内証券売買契約等の状況

国内投資家は対外中長期債は1494億円の買い越しとなり、買い越しは4週間ぶりとなった。対外株式は4657億円の売り越しとなり、売り越しは2週連続となった。また、海外投資家は対内株式は5804億円の売り越しとなり、売り越しは5週連続となった。対内長期債も5868億円の売り越しとなり、売り越しは2週連続となった。一方短期債は2兆9158億円の買い越しとなり、買い越しは3週ぶりとなった。

 

海外投資家は、この5週間で対内株式を1兆8576億円の売り越しとなっている。そのため、日経平均株価の上値の重い要因のひとつとなっている。

 

★日経平均株価:円安進行を好感した買い優勢

米長期金利の低下の一服とドル下げ渋り、オバマケア代替法案の紆余曲折を経た進展の余地などが下支え要因となる。また、日本株は前週からの下落を受けて、割高感の修正も見られ始めた。ただ、オバマケア代替法案の採決の延期では、否決や仕切り直しリスクが残っている。日本でも政治リスクによる動揺があるほか、原油価格の下落も続いている。そのため、日本の株式市場では、悪材料の浮上でリスク回避の円高・株安に振れる可能性も残っている。日経平均株価は、18円安の1万9066円で寄り付いた。その後は、オバマケア代替案の可決期待もあり、円安進行に伴って上げ幅を拡大して推移している。

 

★東京外国為替市場:ドルは神経質な展開

ドル/円は、オバマケア代替法案の採決を見極めたいとの思惑もあり、111円前後で神経質な展開となっている。法案が可決されると円安再燃となりやすい一方で、否決されると110円割れも意識せざるを得ない。採決結果がでるまでは、どちらに動くか分からない状況が続く。ユーロ/ドルは、ユーロの買い戻しも一巡し、徐々に1.08ドル台での上値の重さが意識されるなか、ドルに振り回される展開となっている。

 

本邦輸出勢は年度末週に向けて決算絡み以外は静観スタンス。米系短期筋は111.35円からドル売りが継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は110.60円からドル買いが観測されている。米系短期筋も110円台後半からドル買いが継続的に観測されている。

本日はオバマケア代替法案に関連するヘッドラインには注意が必要となる。

 

★トランプ政策実施には紆余曲折を認識

米下院で23日に予定されていたオバマケア代替法案の採決は延期されたが、ホワイトハウスのサンダース報道官は、24日に法案通過を見込んでいると報じられている。そのため、23日の米株式は小幅安にとどまった。しかし、トランプ政権の政策実行・遂行能力について懐疑的な見方が増えている。共和党の代替法案には問題点があることが指摘されている。米議会予算局は法案成立によって2026年に無保険者が2400万人増加すると試算している。共和党内部で対立が生じているとの見方が出ている。

 

★北朝鮮が数日以内に核実験か?

米FOXニュースは、複数の政府当局者の話として、北朝鮮が数日以内に6回目の核実験を実施する可能性あると報じている。複数の国防当局者が、北朝鮮の核実験場付近で新たな坑道建設が終了したことを確認している。

もし、北朝鮮が核実験した場合、トランプ大統領の発言などが注目される。場合によっては、緊張感が高まり、リスク回避の動きが強まる可能性がある。

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