FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

★日1月機械受注統計:市場予想下回る

内閣府が発表した1月の機械受注統計で、民間設備投資の指標となる『船舶、電力を除く民需』の受注額(機械調整済み)は前月比3.2%減となり、市場予想の0.1%減を下回った。

 

★日2月国内企業物価指数:市場予想通り

日銀が発表した2月の国内企業物価指数(2010年平均=100)速報値は前月比0.2%上昇となり、市場予想通りとなった。また、前年同月比は1.0%上昇となり、市場予想通りとなった。

 

★日経平均株価:円高抑制でプラス圏まで持ち直す

米雇用統計でもFRB利上げペース加速に至らなかったことや、15日のFOMC利上げの織り込み進展、それに伴う調整ドル安などが重しとなりやすい。今週は重要イベントが相次ぐ。そのため、前週末に前日比286円高の急騰となっており、週前半は調整売りや新規上値追いの上値追いの慎重ムードが広がりやすい。ただ、米高の雇用統計改善やFOMCの利上げ観測、日銀の緩和姿勢継続などは日本株の下支え要因となる。日経平均株価は、前週末比58円安の1万9545円で寄り付いた。その後は、円高が抑制されていることもあり、わずかにプラス圏まで持ち直した。

 

★東京外国為替市場:利上げ観測からドルは総じて底堅い

ドル/円は、米雇用統計発表後には材料出尽くし感もあるが、ロス米商務省長官が『貿易問題について日本の優先度は高い』と述べたことから、ドル高けん制の動きが後退したとの思惑もあり、ドル/円は115円台半ば前後から115円割れの展開となるなど神経質な展開が続いている。ただ、米国株が底堅く推移していることから、依然としてドルの買い戻し意欲は強い。ユーロ/ドルは、一部報道でECBが量的緩和(QE)終了を前提に利上げが可能か否かを検討しているとの報道が伝わり、ユーロショートの巻き戻しにより、1.07ドル台目前まで上昇基調となった。ただ、ドラギECBそうしアは否定的な見解を述べているだけに、市場では時期尚早との見方が少なくない。

 

本邦輸出勢は115円台半ばから状況を見ながらドル売りスタンス。米系短期筋も115.50円からドル売りが継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は114.50円からドル買いスタンス。米系短期筋は114円台半ばからドル買いが継続的に観測されている。

14-15日のFOMCにおいて利上げが確実視されていることから、足もとで下値は堅い展開となっている。

 

★17-18日のG20のムニューシン米財務長官の発言に注意

17-18日に開催されるG20財務相・中銀行総裁会議が開催される。今回ムニューシン米財務長官のデビュー戦であり、トランプ政権が貿易不均衡や為替政策に対する批判を強めるなか、同氏があらためて、ドル相場に対してどういった発言をするかが焦点となっている。

ブルームバーグは、ムニューシン米財務長官が就任後初めて参加するG20財務相・中銀総裁会議で、貿易で優位に立つため自国通貨安を誘導しようとする国を米国は容認しないとのメッセージを打ちだす計画だと報じている。

そのような内容の発言がでると、週末はドル安のなりやすい。

 

★オランダ議会選挙ではPVVとVVDが接戦に

今週投票が行われるオランダ議会選挙で、躍進が予想される極右政党のウィルダース党首は『オランダのイスラム化を阻止する』などと、イスラム教徒の移民を排斥する姿勢を強調するとともに、イギリスに続き、オランダもEU=ヨーロッパ連合からの離脱を目指すべきという考えを示している。

最新世論調査の結果ではオランダ下院選(定数150)を前に、第1党に躍進する勢いだった極右・自由党(PVV)の人気に陰りが出ていると報じられている。ルッテ首相率いる中道右派の与党・自由民主党(VVD)がPVV批判を前面に出して巻き返し、両党がトップを争う接戦となっている。

 

★3月7日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高

 

(2月28日)   ⇒   (3月7日)

・円     :▲50,017   ⇒   ▲54,700

・ユーロ   :▲51,164   ⇒   ▲59,501

・ポンド   :▲81,437   ⇒   ▲70,671

・豪ドル   :+51,915   ⇒    +51,915

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