FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

★日2月外貨準備高:前月比比より増加

財務省が発表した2月末の外貨準儀高は1兆2323億4000万ドルとなり、前月比で7億6700万ドル増加した。

 

★12:30RBAキャッシュターゲット発表:市場予想は現行1.50%据え置き

豪準備銀行(RBA)の政策金利の発表がある。直近では良好な10-12月期GDPを受けて、豪ドル相場が堅調に推移しており、声明にタカ派的な内容が見えるかが注目される。ただ、既に期待感が織り込まれていることや、豪ドル高に懸念が示されていることもあり、利食いが強まる可能性がある。

 

★日経平均株価:小幅下落で方向感のない展開

米長期金利の上昇とドル安・円高の歯止めなどが下支え要因となりやすい。米国の製造業受注の底堅さや、宅配大手ヤマトの27年ぶり値上げといった動きも、関連株への影響が注目される。日本株市場では3月期末が迫るなか、期末の配当取りの受けた仕込み買いも注目される。ただ、週末発表される米2月雇用統計を引けて、様子見ムードも強い。北朝鮮の地政学リスクや欧州での政治リスクもあり、日本株は上値の重い展開が続く可能性がある。日経平均株価は41円安の1万9337円で寄り付いた。その後は、1ドル=114円台に回復したことから、徐々に下げ幅を縮小し前日終値近辺での動きとなっている。

 

★東京外国為替市場:特段の材料なくレンジ相場継続

日米首脳会談以降、ドル高けん制の動きは沈静化していることから、下値は限定的となっている。しかし、過熱感の米国株が伸び悩みの兆しを見せており、相対的に株安円高基調が強まるなど、どちらにも動きにくい展開となっている。ユーロ/ドルは、欧州の政局不安やギリシャ財政問題が再燃するなか、引き続き戻り売りが優先されており、上値は限定的となっている。そのため、ユーロ/ドルは1.06ドル前後でこう着感が強まっている。ただし、1.05ドル前後では割安感と利益確定買いも散見されており、底堅い一面を見せている。

 

本邦輸出勢は引き続き115.00円以上で本格的なドル売りスタンス。米系短期筋は114.20円からドル売りが継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は113円台半ばからドル買いスタンス。米系短期筋も113円台半ばからドル買いが継続的に観測されている。

本日は特段の材料もなく狭いレンジ相場の展開となりそうだ。

 

★米3月利上げ観測強まるもドルの上値重い理由

イエレン米FRB議長をはじめ、フィッシャー米FRB副議長、ダドリーNY連銀総裁などFOMC内での高官が『FRBの2つの責務で目標に達した、あるいは引き続き達成しつつある」 との見方で、インフレや雇用が順調に拡大した場合次回3月の会合での利上げは『妥当』との見解を示している。しかし、トランプ政権のドル政策が依然明確でないほか、税制改革などの詳細が発表されておらず、ドルの上昇も限定的となっている。また、貿易改革で、保護主義的な政策に転じるとの懸念も存続している。

 

★9日のECB理事会では:緩和スタンス継続の可能性高い

金融政策に関しては、欧州で3月15日にオランダ議会選、5月にフランス大統領選、9月にドイツ総選挙が控えていることもあり、政治混乱リスクへの配慮などから緩和継続姿勢が示されると見られている。さらに欧州ではギリシャの債務返済問題、欧州金融機関の潜在的な不良債権問題などを抱えており、短期的な物価指標だけで緩和縮小には以降出来ない脆弱性がある。そのなかで、9日のECB理事会で緩和継続スタンスが示されると、短期的なユーロ安の波乱余地をはらむ可能性が高い。

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