★日1月貿易統計(速報、通関ベース):市場予想を上回る赤字額
財務相が発表した1月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた輸入超過額は1兆869億円となり、市場予想の6259億円の赤字額より大きくなった。
予想を上回る赤字額となったことから、やや円売り傾向となっている。
★日経平均株価:3日続落でスタート
米国市場休場のほか、ドル安・円高地合いや米国での政治政策の不透明感などが重しとなりやすい。また、欧州でもフランス大統領選の行方などに対し、先行き不透明感が強まっている。国内でも東芝の経営不安問題や、3月決済期末に向けた国内勢の株式処分、ヘッジ売りなどが重しとなりやすい。ただ、米国など海外では良好な経済指標が相次いでいるほか、米国では減税の具体的な中身に対する期待感が残されている。日経平均株価は、前週の下落により過熱感や割高感は修正されていることから、押し目買いの動きも注目される。日経平均株価は、前週末比73円安の1万9161円で寄り付いた。
★東京外国為替市場:NY市場休場で動きにくい展開
ドル/円は、先週115円台の上値の重さを意識しながら、徐々に下値を探る展開と強いられていた。ただ、先週末に115円台に設定されていたオプションがNYカットで消滅したことで、上値を抑える要因が一つ消滅したことになる。日米金利差拡大が歴然である以上、売り下がる外部環境にはなっていない。本日はプレジデンツデーで米国市場が休場となることから、狭いレンジ幅での攻防が予想される。ユーロ/ドルは、1.07ドル台が上値の重しとなっている半面、ドルの調整売りに助長され、1.06ドル前後でどちらにも動き難い展開が続いている。
★フランス発の政治的リスク懸念
フランスの反欧州連合(EU)、移民反対などを唱える右派政党国民戦線のマリーヌ・ル・ペン大統領候補が最近の世論調査で支持率を上げており欧州全体にリスク警戒感が広がっている。ルペン氏はフランスでEU離脱の是非を問う方針をすでに表明している。1回目の調査ではルペン氏支持率が26%、最有力候補のマクロン前経済・産業・デジタル相20%、右派で元首相、フィロン氏20%、先週の調査では、26%、21%20%となった。また、最大規模の調査ではマルコン氏の支持率は60%、ルペン氏40%とマルコン氏が依然優勢ながら、徐々にその差が縮小してきている。
★2月14日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高
(2月7日) ⇒ (2月14日)
・円 :▲55,060 ⇒ ▲51,284
・ユーロ :▲44,951 ⇒ ▲46,764
・ポンド :▲64,539 ⇒ ▲65,528
・豪ドル :+16,748 ⇒ +24,218
円の売り持ち高は7週連続して年初来最少となった。また、季節的要因として2月は米国債券市場で利払い・償還があり、本邦投資家からのレパトリ(本国への資金回帰)も入りやすく、円高になりやすい。
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