FITS エコノミックレポート

午前の市場コメント!

★ムニューチン氏を財務長官に承認

米上院は13日、トランプ米大統領から財務長官に指名されていたムニューチン氏を承認した。

 

★日経平均株価は利益確定売りが優勢でマイナス圏へ

米国株の堅調地合い維持や米長期金利の上昇によるとドルの安定化、前週末の日米首脳会談を受けた通商・為替問題の対立懸念後退などがプラス要因となりやすい。ただ、米国でイエレン米FRB議長の議会証言が控えている。発言四d歳ではドル安や米国株の調整下落、トランプ新政権とFRBの対立懸念などが警戒される。その場合は、日本株も高値圏にあり過熱調整売りも予想される。日経平均株価は、前日比19円高の19478円で寄り付いた。その後は、前週後半からの大幅高を受けた過熱調整や、14-15日のイエレン米FRB議長の議会証言への警戒感などから利益確定売りが優勢になっている。

 

★東京外国為替市場:ドル/円は上値の重い展開も下値も限定的

ドル/円は、週末の日米首脳会談が無難に消化し、米当局の円安誘導批判は後退している。ただ、日経平均株価の上げ幅縮小を意識してリスク選好的なドル買いはやや抑制されている。また、本日行われるイエレン米FRB議長の議会証言への期待があることから、アジア市場でドルが113円前半まで下落するとの見方は少ない。ユーロ/ドルは、引き続き戻り売りが中心となっている。フランス大統領選への先行き不透明感やギリシャの債務問題が再燃するなど、戻り売り圧力が更に強まっている。一方で、英国EU離脱による消去法的な買い戻しも散見されている。

 

本邦輸出勢は朝方一部散発的にドル売りが113円台後半で観測されたが、大方は様子見スタンス。米系短期筋は114.00円からドル売りが継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は113.35円からドル買いが観測されている。米系短期筋も113円台前半からドル買いが観測されている。今週は114.00円や115.00円でドルコールが大量に期日を迎えることから、投機筋によるドル押し上げには注意が必要となる。

 

★欧州発の政治リスクに警戒:ギリシャリスクには注意

欧州では3月に英国によるEU離脱の交渉開始、オランダ議会選が控えているほか、4月以降はフランス大統領選に向けた動きが本格化していく。欧州発の政治リスクは常に警戒される。また、ギリシャの債務返済問題では、支援プログラムの進展状況をめぐる審査が、20日のユーロ圏財務相会合までに完了できない公算となってきた。IMFが支援参加を決めていないなど、3月15日予定のオランダ議会選にかけてギリシャ債務問題はリスクとして注意が必要となる。

 

★中東情勢にリスクが広がる人事:先行きの原油価格に影響も

パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの当局者は13日、同組織内の選挙で、新たなガザ地区指導者に対イスラエル強硬派のヤヒヤ・シンワール氏を選出したことを明らかにした。これまでガザ地区指導者だったハニヤ氏は、ハマス最高指導者のメシャル氏の後任候補と目されている。同氏は、テロに関与した罪でイスラエルの刑務所で22年間過ごした後、2011年に釈放された。ハマスの軍事部門カッサム隊の創立者の一人で、ハマスの中でも強硬派として知られている。

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