★日12月全国消費者物価指数:市場予想上回る
総務省が発表した12月の全国消費者物価指数(CPI、2015年=100)は生鮮食品を除く総合で前年同月比0.2%低下となり、し上昇の前年同月比0.3%低下を上回った。生鮮食品を含む総合は前年同月比0.3%上昇だった。
同時に発表された1月の東京都区部CPI(中旬速報値、2015年=100)は生鮮食品を除く総合で前年同月比0.3%低下となり、市場予想の前年同月比0.4%低下を上回った。
★日経平均株価:円安進行で底堅い展開が継続
米国株の底堅さやドル高・円安地合い、日米企業の決算発表の底堅さなどが下支え要因となりやすい。週末からの中国を含む中華国市場の旧正月入りを前にしたポジション調整売りも、一段落が注視される。ただ、トランプ米新政権には保護主義懸念やドル高けん制リスクが残るほか、来週の日米の中銀による金融政策会合も警戒されやすい。日経平均株価は、前日比51円高の1万9453円で寄り付いた。その後も、連日の上げににもかかわらず、プラス圏で推移しており、底堅い展開となっている。
★東京外国為替市場:ドルは総じて底堅い展開
ドル/円は、一時115円台に迫る上昇となるなど、底堅い展開も予想される。ただ、115円レベルでは実需を含めた利益確定売りが散見されるなど、115円トライには慎重になっている。ただ、トランプ新大統領が大統領令の権限において、何を繰り出すかが不透明感が強く上下に振れる日々が続きそうだ。ユーロ/ドルは、ドル買い戻しが優勢になるなか、改めて1.08ドル台前後が重しとなっている。ユーロ圏財務相会合では、トランプ米大統領が向こう1年から1年半の間にユーロは崩壊する危機があると述べたことに反論しているが、依然としてユーロ圏の足並みの乱れが懸念材料となる。
本邦輸出勢は期日決済分以外は115円台後半からドル売りスタンス。米系短期筋は114.85円からドル売りが継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は113.80円からドル買いが観測されている。米系短期筋は114.00円割れからドル買いが継続的に観測されている。
本日は中国が旧正月で休場となるほか、アジア勢も大晦日で市場参加者も少ない。そのため、積極的な取引は控えられそうだ。
★米長期金利2.6-3.0%超えると金利上昇に拍車が
トランプ新大統領の政策が2017年の経済成長を押し上げるとの期待感が根強くある。また、イエレン米FRB議長が指摘しているように米国経済はすでに順調な回復をしている証拠が多く見られる。米商務省は27日に10-12月期GDP速報値を発表する。市場の予想は前期比年率で+2.2%となっている。結果が予想を上回った場合、一段の米債利回りの上昇につながる可能性がある。債券王として知られる独立系運用会社ジャナス・キャピタル・グループのビル・グロース氏は米10年物債券利回りで2.6%、新債券王とされる米ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高投資責任者は3.0%を超えたきた場合、米国債の『強き』市場は終了し、本格的に『弱気(金利は上昇)』市場に入ると見ている。
★昨晩の気になるニュース
●ドル建て日経平均株価が16年ぶりの高値
●米国務省次官ほか、総務担当の高官が全員退職
●メイ英首相、今後数カ月米国との貿易交渉進展を探る
●トランプ大統領、メキシコ壁の建設費用払わないなら会談注視
●トランプ大統領、中流階級に対する大規模な減税を行いたい
●英第四半期GDP・改定値・速報と変わらず英経済に底堅さ
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