FITS エコノミックレポート

ユーロ/ドルは過去の半値戻しで足踏み!

 

★ユーロ/ドルの月足では、2000年10月安値0.8228ドルと2008年7月高値1.6039ドをフィボナッチリトレースメントと白銀比率で分析すると、過去において半値押しの1.2134ドルが大きな節目となることが多い。

 

過去において半値押しが、2008年10月、2010年6月、2012年7月の3回サポートラインとして意識された。そして、その後は反転する展開となった。

 

今回のユーロ/ドルは、白銀比率の70.7%がサポートラインとして意識され3回下抜けず反発した。そして、半値押しとなる1.2134ドル近辺まで上昇したが、一旦レジスタンスラインとして意識され足踏みとなっている。

2015年の高値1.1714ドルを上抜けしたことで、逆三尊底をブレイクしたことになる。そのため、半値押しをブレイクしてくるとユーロ買いが一気に高まる可能性がある。ただし、再びネックラインを下抜けてくると上値の重さが意識されやすい。

 

7日の欧州中央銀行(ECB)れ次回がターニングポイントとして注目される。前回の会見ではドラギECB総裁は、『フォワードガイダンスに変更を加えないことや将来の変更について協議する時期を決定しないことを全員が動意下』と述べている。資産買い入れの今後については今回ではなく、次回以降の理事会で議論される可能性がある。ただし、ユーロ圏経済の改善は続いていることから、ドラギ総裁は将来的に金融緩和策の縮小が必要となることを示唆されるとみられる。また、ジャクソンホールではユーロ高に関するけん制発言がなかったことで、ユーロ買いが強まったこともあり、今回の会見でもユーロ高に関する言及があるかが焦点となる。

 

ユーロ/ドルが半値押しを上抜けてくるようなら、ドルインデックス指数が下落しやすく、商品相場の下支え要因となりやすい。

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