★メキシコペソ/円は、メキシコペソ円は引き続きリスクセンチメントに左右される相場展開が続いている。米石油協会(API)がメキシコでの米投資家による燃料補給・貯蔵施設や輸入ターミナルの利用許可が下りづらくなっている点を挙げて、アメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に違反する行為だと米政府に訴えたという報道が伝わっている。最近では、メキシコ国境での新型肺炎の感染拡大はメキシコからの旅行者などが問題ではないかとホワイトハウスが指摘し、これ以上の悪化なら国境閉鎖もあり得るのではとの思惑も広がるなかで、米・メキシコ関係の懸念材料が浮上している。
テクニカル的にも、6月8日に一目均衡表の雲の上限がレジスタンスとなり上値を切り下げる展開となっている。また、雲の上限が切り下がっていることから、メキシコペソ/円の上値も切り下げってきている。さらに、21日SMA(黒線)を下抜けしたことで、レジスタンスとして意識されている。ただ、ボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)のマイナス1σがサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。
ボリンジャーバンドの±3σのバンドが縮小傾向にあることから、値動きが小さくなっており、徐々に上下放れのマグマが溜まってきている。
雲の上限が切り下がっていることから、雲の上限を上抜けするのか、それとも上限がレジスタンスとなり下押しするのかが注目点となる。また、6月26日前後で雲のネジレがあり、トレンド反転や加速など相場の節目になりやすい。そのため、来週末近辺でメキシコペソ/円に大きな動きになる可能性がある。
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