FITS エコノミックレポート

★メキシコペソ/円の中期トレンドを示す週足では、20年4月10日週の安値4.220円を起点として20年9月25日週の安値4.640円を結んだトレンドライン（S1）の上方に位置していることから、上昇トレンドは継続している。

上からロウソク足、13週SMA（赤線）、26週SMA（青線）、52週SMA（緑線）の順番になっていることで、典型的な上昇基調となっている。

ただ気になる所では、ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、5、3、20、80）は、上値を切り下げる中で、価格は上値を切り上げる弱気のダイバージェンスの様相となっている。弱気のダイバージェンスは、直ぐにではないが下落の前兆を示すシグナルとされている。しかし、弱気のダイバージェンスは、20年後半から今年の前半にかけて同様の動きになっていたが、トレンドが転換するほどの下落調整にはならなかった。

そういう意味では、テクニカル的には押し目買い狙いとなっている。

下値目処では、13週SMAの5.4846円、26週SMAの5.3646円とS1のトレンドライン近辺となる。深押しした場合は、52週SMAの5.1749円が下値目処として意識されるが、S1を下抜けることによりトレンド転換した可能性が高まる。