ロペスオブラドール大統領が、社会福祉やインフラ整備向けに256億ドル規模の財政支出を発表した。政府が先週発表した25億ドルの経済対策に比べれば10倍の規模ではあるものの、肝心の大手企業への支援策はなく、このままでは経営破綻する企業が続出すると多くの専門家は警鐘を鳴らしている。メキシコ中銀による金融緩和策にも国内経済へのポジティブな意見は少なく、政権によるさらなる財政出動が出ない限りは期待感は高まらず、ペソ買いにも動きにくいというのが現状である。1日の値幅としては依然として狭いながらも史上最安値が視野に入ってきていることで、下サイドの圧力の方が上方向よりも高まっている。
メキシコペソ/円は4月6日に4.22円の史上最安値を更新した後、一旦戻り基調となったが下向きの25日SMA(青線)がレジスタンスとなり再下落となっている。下向きの5日SMA(赤線)4.396円や10日SMA(黄線)4.460円も上値を抑える展開となってる。
さらに、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜けかい離幅を広げながら両線とも下向きとなっていることから下押しバイアスが強いことを示している。
フォーメーションから見ると、レンジ相場のなかで逆三尊を形成するような様相となっている。そのため、チ直近では下押しバイアスが強い。再び6日安値の4.22円が視界に入ってきており、下抜けすると手仕舞い売りも入りやすい。そのため、フラッシュ・クラッシュのような動きには警戒が必要となる。
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