FITS エコノミックレポート

メキシコペソの投機筋のポジション巻き戻しも一服か!

 

★米ドル/メキシコペソの4月14日付CFTCの投機筋の対ドルの差引建玉では、メキシコペソロング(米ドル売り・ペソ買い)で+3,333枚となっている。1月28日には、メキシコペソロング+170,366枚と大きく買い越しとなっていたため、1ドル=18ペソ半ばで推移していた。しかし、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大から、『有事のドル買い』が強まり、ポジションの巻き戻しと共にメキシコペソが対ドルに対して失速状態となり1ドル=25.40ペソ前後まで売られる展開となった。

米ドルに対してメキシコペソのロングポジションもほぼ解消されたことから、失速的な動きは後退しつつある。

メキシコペソ/円も、同様に失速する形で2月19日の5.9円前後から4月3日には4.32円前後まで円高進行したが、一旦は下げ止まる展開となっている。

メキシコペソのポジションが積み上がっていただけに、下落の勢いも大きくなった。しかし、投げ売りも一服してきており、このところはもみ合う展開となっている。

ただ、再び買い上がる展開にはなりにくく、しばらくは低位で推移すると予想される。

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