FITS エコノミックレポート

メキシコでは下院議員選挙を控え25日SMAの攻防!

 

★メキシコでは、6月6日(日)に下院議員選挙が実施される予定になっている。最新の世論調査によるとロペスオブラドール大統領が率いる国民再生運動(Morena)は現在の256議席から議席数を減らし、単独過半数を失う見込みとなっている(メキシコ連邦下院は定数が500議席)。もっとも、現在連立を組んでいる労働党(PT)やメキシコ環境主義緑の党(PVEM)を含めると過半数は確保できるとみられており、ロペスオブラドール大統領の推進している国家エネルギー戦略を可能とする憲法改正に必要な3分の2の議席を確保できるかが焦点とされている。

 

メキシコペソ/円は、選挙を控えて動きにくい展開になっているものの、日足では5日SMA(赤線)が下向きになり、10日SMA(黄線)を下抜けたことで短期的には下落調整場面の展開になっている。ただ、サポートとして意識されている25日SMA(青線)の5.4686円の攻防となっている。また、上値を切り下げる一方で、下値を切り上げる三角持ち合いの様相となっている。5月21日の安値5.440円がダブルトップのネックラインになっていることで、下抜けすると大きな下落調整になりやすい。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、上値を切り下げ%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっていることで、下押しアイアスが強いことを示している。

テクニカル的には、下押しバイアスが強まっていることで、25日SAMを下抜けする可能性が高まっている。ダブルトップネックラインを下抜けすると心理的な節目となる5.400円や4月30日安値5.335円が下値目処として視界に入ってくる。一方で、25日SMAを維持できるようなら、底堅さが意識され再び5.50円近辺まで上昇する可能性がある。

週明け下院議員選挙の結果では、上下に振れる可能性があるので注意しておきたい。現在は下押しリスクが高まっている。

 

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