FITS エコノミックレポート

ポンド/円の下値は深いので注意!

 

★英国ではメイ政権と欧州連合(EU)が合意した離脱案の英議会採決が注目点となる。英下院では離脱案の承認をめぐる採決は11日午後7時(日本時間12日午前4時)から開始される。最終日の11日にはまず離脱案に対する最大6つの修正動議を認めるかどうか採決され、その後離脱案自体の是非を投票で決める。ただ、離脱案は否決されるとの見方が強い。与党・保守党議員の100人近くが離脱案に反対することを既に公言しており、普段強力関係を維持している北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)は離脱案に反対している。

 

そのため、メイ英首相は11日に予定される下院採決を延期する可能性があると伝わっている。採決延期の可否は10日に判断するとしている。打開策が必要だと判断すれば、採決を延期するとみられる。

 

保守党内でメイ首相降ろしの流れの加速や合意なき離脱懸念が高まるようなら、ポンド売りが強まる可能性が高まる。

中長期的なトレンドとしては、26週SMA(青線)の145.42円がレジスタンスとして意識されている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%K:17.45、%D:30.07とかい離幅を広げて下向きとなっていることから、下押し圧力が強いことを示している。

下値の目でとすれば、年初来安値8月17日週の139.87円が一旦の下値目処として意識される。しかし、下抜けしてしまうと、2017年4月21日安値135.57円が次の目処となりやすいが、現状から約7.5円近くの円高となる。さらに下押しした際は、2016年7月8日週の安値128.74円と130円割れの可能性もあるので注意が必要となる。

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