FITS エコノミックレポート

★メイ英国首相が6月8日に総選挙を前倒しで実施する意向を表明したことで、目先のストップロスを誘発しポンドの買い戻しが強まり、『ヒットマン通貨』という異名を持つポンドが炸裂した。

4月12日に今まで下値支持ラインとなっていた200日（紫線）を下抜けしたことから、バイアス的には下向きとなっていたが、昨晩の英国の総選挙実施を受けて一気に200日線や上値抵抗ラインとなっていた25日線（青線）を上抜けしてきた。ただ、注目されるところでは、75日線（緑線）が上値抵抗ラインとなり一旦ポンド買いも鈍化している。また、260日線（茶線）も上値抵抗ラインとなりやすい。

ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、3、3、20、80）は、%K:64.01、%D:37.59と過熱感なく上向きを維持している。

ポンドについては、以前からコメントしているが、突然の大きな変動がある。200日線を下抜けしてきたことから、売りポジションを保有していた投資家は一気にストップロスに巻き込まれたことになる。現在水星逆行期にあり、ボラティリティが高まる時期であり、トレンドも出にくい時でもある。ポンドを取引する上では、必ず逆指値を入れることの重要さが証明された。