FITS エコノミックレポート

ドル/円はエクスパンションの兆しが!

 

★ドル/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)の日足では、±3σのバンド幅が縮小するスクイーズしていた。しかし、もみ合い相場からの放れの前兆を示す、±3σのバンド幅が拡張するエクスパンションの兆しが出てきている。

また、10月12日以降から概ね113.00-114.70円のレンジ相場となっていたが、昨日から下放れする動きになっている。

さらに、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、%DとSlow%Dがかい離幅を広げて両線とも下向きになっていることで、下押しバイアスが強いことを示している。

商品先物取引委員会(CFTC)が発表する11月2日付けの投機筋のネットポジションでは、円ショートで▼107,624枚となっており、10万枚を超えるポジションとなっている。過去の経験則では、10万枚を超えてくると短期筋のポジションの上限に近づいている。そのため、ポジションに対してアゲンストな材料が出てくると、実需の売買も絡んで手仕舞い売買が強まる傾向がある。

現状では、やや円高基調が強まる可能性が高まっていると言える。日米の金融当局の金融政策の違いから、ドルの押し目は買いという動きもある。しかし、ジワリと下押しバイアスが強まってきていることから円高進行には注意が必要となる。

 

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