FITS エコノミックレポート

ドル/円の8月相場と現状分析!

 

★8月のドル/円相場では、1995年以降の月足で始値と終値で勝ち(陽線・円安)、負け(陰線・円高)とした場合、9勝14敗と2月、4月と同様に陰線の出やすい月となる。いくつか要因があるが、①7月・8月は米長期金利が低下しやすいことから、日米金利差縮小からドル売りが強まりやすい。②8月は米国債の償還と利払いが中旬にあり、その前に本邦機関投資家のリパトリによるドル売り・円買いが入りやすい。③お盆休みを控えて輸出企業から上値にドル売りオーダーが入りやすくドルの上値が厚くなる。そのため、上値の重さを嫌気したドル売りが入りやすくなる。④円高を受けて日経225も8月は下落しやすいことから、リスク回避の円買いにつながりやすいなどがある。また、8月は北半球の投資家が夏休みに入ることから、市場参加者の減少によるボラティリティの高まりやすくリスク回避の動きにつながりやすい。

ただ、過去10年で陽線・陰線を見てみると、5勝5敗と五分の確率となっている。そのため、一概に8月は陰線となるとは言い難い展開となっている。

 

ドル/円の月足でも、今年3月がボトムとなりドルがじり高となっている。12ヵ月(赤線)110.43円20ヵ月線(紫線)110.85円24ヵ月(青線)110.60円を上抜けしてきていることから、円安基調となる可能性も高い。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%K:64.83、%D:56.01と過熱感なく、両線とも上向きとなっていることで、円安基調が継続している。

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