FITS エコノミックレポート

ドル/円の中期トレンドの試練域に上昇中!

 

★ドル/円の中期トレンドを示す週足では、レンジ相場下限の107.29円13週線(赤線)107.15円を上抜けたことで上昇基調が早まった。いよいよ26週線(青線)109.68円近くまで上昇してきており、上抜け出来るかが直近の注目点となる。

26週線を上抜けすると52週線(緑線)110.52円が視界に入ってくる。

 

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、売られ過ぎ域から%K:47.47、%D: 35.50と全く過熱感なく両線ともかい離を広げながら上昇基調となっている。

 

ここで重要となってくるのは、3月の日銀短観での大企業の為替想定レートである。通期では109.70円、上期109.76円、下期109.64円となっている。ちょうど26週線近辺が想定レートに近いことである。そのため、想定レート近くでは輸出企業勢の為替予約が入りやすく、上値の重石になりやすい。よって、26週線近辺が上値抵抗ラインとして意識されるということである。

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