FITS エコノミックレポート

★ドル/円の中期的トレンドの週足では、各移動平均線を下抜けしたことから、中期的にドルを買った投資家には含み損が発生している。また、レンジ相場にも見えるのだが、直近のダブルトップのネックライン12月1日週の安値110.82円を下抜けしてきた。そのため、ドルの下押し圧力が強くなりやすい。

ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、3、3、20、80）は％K：7.07、％D：22.89とかい離幅を広げながら両線ともに下向きとなっていることから、下落の勢いが強いことを示している。

ロウソク足でも、3週連続上値・下値を切り下げる陰線となっており、下げ止まる兆しは現在のところでは出ていない。

下値目処としては、17年6月16日週安値：108.78円、17年4月21日週安値：108.09円、17年9月8日週安値：107.29円がある。

現段階では、戻りの兆しが出ていないことから、安易なドル買いはリスクが大きい。