FITS エコノミックレポート

ドル/円買い先行後も基準線26日・52日が抵抗!

 

★ドル/円は先週末に米上院が税制改革法案を可決したことを背景に週明けオセアニア市場ではドルが急進して始まった。

ただ、先行スパン2を当日線に引きなおした基準線26日(青線)と基準線52日(紫線)112.78円が上値抵抗ラインとなりもみ合い相場となっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kと%D両線とも上向きを維持しており、上昇基調は維持されている。

 

一方で、マイケル・フリン前大統領補佐官が、トランプ米大統領周辺とロシアとの不透明な関係を巡る『ロシアゲート疑惑』に絡み、FBI(米連邦捜査局)に虚偽の供述をしたとして、首都ワシントンの法廷で有罪を認めた。さらに、トランプ大統領の娘婿クシュナー上級顧問らの指示だと説明している。再び『ロシアゲート疑惑』が浮上してきたことで、米国内の政治リスクが高まる可能性が高い。

そのため、ドルの高値追いには慎重にならざるを得ず上値の重い展開となっている。

また、上下両院の法案にはいつくつかの違いがあり、その違いを擦り合わせる必要がある。主な違いは、①法人税下げの次期は上院が19年、下院は18年、②所得税区分は上院が7段階、下院は4段階、③上院は個人減税を25年までの時限措置などがあり、協議が難航する可能性もある。また、法案を一本化後、再び上下両院で採決する必要があることから、短期的なドル買いとなる可能性もある。

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