★欧州市場序盤では、米長期金利と日経先物が上昇幅を広げたことを背景に、ドル/円は一時115.30円前後にドルが続伸した。米大統領就任式が行われた20日の高値115.38円レベルに接近した後、115.20円前後でもみ合い商状となった。しばらく高値圏での推移が続いていたが、欧州株が伸び悩み米長期金利が上昇幅を縮めたほか、日経先物が失速するにつれドル売りに押された。売り一巡後は、米国の10-12月期GDP速報値の発表を控え、底堅い動きになった。10-12月期米国内総生産(GDP)速報値が実質で前期比年率1.9%増と予想の2.2%増を下回ったため円買い・ドル売りが先行。12月米耐久財受注額(季節調整済みで半導体は除く)が前月比0.4%減と予想の前月比2.5%増に反して減少したことも相場の重しとなった。一方で、GDPの内訳の個人消費やインフレ指標のPCEデフレータ、耐久財受注で設備投資の先行指標となるコア資本財などが改善となっており、過度な米国経済の伸び悩み懸念が抑制された。米長期金利が低下に転じたことから115.00円を挟んでもみ合い商状となった。その後は、新規材料難のなか、NY市場午後に入り次第に値動きが細った。
NY市場では方向感なく全体的にもみ合い相場の域を出ず、週明けも115.00円前後からのスタートとなりそうだ。115円割れを何回もトライしたが、総じて底堅い展開だった。一方で、上値も115.40円に届かず重い展開だった。結局は週末の酔っ払い歩き(ランダムウォーク)相場のような展開。
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