FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足

 

★欧州市場常磐では、前日の円売りに対する調整の動きにより、クロス円が軟調に取引され、ドル/円は113円台半ばにドルがやや反落した。欧州株高やNYダウ先物のプラス推移、米長期金利の上昇などドル買い・円売りの条件はそろっていたが、利益確定売りが続き上値の重い展開となった。さらに、トランプ米政権の政策に不透明感が広がったことも、全般的にドル売りの流れとなった。その後は、ドルの上値の重さが嫌気されてドルロング調整のドル売りが優勢となり、113.00円に迫る軟調推移となった。前日NY時間の安値112.90円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢となった。米長期金利が再び上昇したことも支援材料となった。NYダウ20000ドルの大台をつけるなど堅調推移したほか、米長期金利上昇を受け113.92円まで上げた。ドルインデックス指数の上値重く、長期金利の上昇が下値を支えたがポンド買いからドル買いの上値を抑えた。NY引けにかけ頭の重さを嫌気した売りに押され、113.20円台まで上値尾を切り下げた。

 

欧州通貨の買いからドルインデックス指数下落でドル/円も上値の重い展開に終始した。相場的には引け安の展開で終了した。上値は113.90円近辺が意識された一方で、下値は113.00円が意識された。NYダウが20000ドル台で終了したことから、リスク選好の動きになりやすい半面、トランプ大統領からのドル安けん制発言も常に警戒する必要がある。昨日の欧米市場でも、欧州通貨が買い戻された一因として、ドル安けん制がある。米長期金利が上昇したことで、何とか支援材料となり113円割れは免れた。本日も米長期金利以上に、ドルインデックス指数の動向に注意が必要となる。

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