FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足

 

★欧米市場序盤では、米雇用統計を控え、もみ合い商状となったが、前日のドル反発の流れを維持して底堅く推移した。ドル/円は米長期金利の動向につれ小幅レンジ内で神経質にもみ合う展開だった。米長期金利が伸び悩むなか、113.10円台で推移した。米国の1月雇用統計の発表を控え、動きづらいムードも広がっていた。米労働省が発表した1月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比22万7000人増となり、予想の前月比17万5000人増を上回ったことで円売り・ドル買いが先行した。一時113.49円まで値を上げた。ただ、失業率が4.8%と予想の4.7%より弱い内容となったうえ、平均時給が前月比0.1%増と予想の前月比0.3%増を下回ったため一転下落した。なお、1月米ISM非製造業指数は予想を下回る結果だったが、同時に発表された12月米製造業新規受注は強い内容だったため、相場への影響は限られた。 『日米首脳会談に向け、政府はトランプ米大統領が重視するインフラへの投資などで4500億ドルの市場を創出し、70万人の雇用を生み出すことを提案する』と海外メディアが報じると、米国株が上げ幅を拡大したため円売り・ドル買いが先行。ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が『3月利上げの根拠が幾分ある』『3月に利上げを検討へ。決定はデータ次第』と発言するとショートカバーが加速した。一時113.07円付近まで上げたものの、米長期金利が低下傾向となると徐々に上値が重くなった。

 

恒例の月一度の為替祭りも1円超の上下幅となり、盛り上がりのある展開だった。トランプ大統領発言や、ウィリアム米サンフランシスコ連銀総裁の発言で、一晩で二度おいしい展開となった。ただ引けにかけては安値引けとなっていることで、週明けのオセアニア時間には注意が必要となる。NY引けにかけて米長期金利やドルインデックス指数が下落基調となったのが主要因である。

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