FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足!

 

★欧州市場序盤では、115円台の旺盛なドル買い需要に支援され、米長期金利上昇やドル/人民元の反発を材料に買い戻しの動きとなった。欧州参入後、一時116.39円前後にドルが一段高となった後、米長期金利が伸び悩むなか、戻り売りに押されて小幅軟化した。米長期金利や日経先物の上昇が一服すると次第に上値が重くなった。市場では『116円台では戻りを売りたい向きが増えている』との指摘があった。ロンドン勢参入からの下値変化が続き、115.80円を割り込む展開、戻りが鈍い地合いで下値に意識が出た。東京市場買い戻しの揺り返し商状となった。その後は、雇用統計発表を前に売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。12月米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比15万6000人増と予想の前月比17万5000人増を下回ったものの、前月の数値が17万8000人増から20万4000人増に上方修正された。平均時給も前月比0.4%増と予想の前月比0.3%増を上回ったことで買いが優勢になった。ただ、NY時間高値の116.79円や一目均衡表転換線の116.83円が上値抵抗として意識されると一旦買いが収まった。NYダウが一時70ドル超上昇し、日経先物が200円上昇すると円売り・ドル買いが優勢となった。米長期金利の上昇も相場の支援材料となった。FOMCで投票権を有するハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が『年内3回の利上げは適切だが変更の可能性も』と発言し、エバンズ米シカゴ連銀総裁が『年内2回の利上げは不合理な予想ではない』『年内3回の利上げは信じ難くはない』などと述べたことで全般ドル買いが進行した。

 

ドル/円の日足では、一旦ダブルトップネックラインの106.03円を下抜けしたことで、テクニカル的には円高調整となりやすかった。以前もコメントしたが、水星逆行期にはこのようなダマシ的な動きになりやすく、今回もダマシとなってしまった。水星逆行は1月8日に終了するが、前後3日間は円高になりやすいというアノマリーがあり、再び円安基調となるかどうかまだ油断できない。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ