FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 FOMC議事要旨受けドル失速!

 

★欧州市場では、前日NY市場の流れを引き継いで、ドルは主要通貨に対して堅調地合いを維持してもみ合い商状だった。米長期金利が上げ渋るなか、全般的にドルが伸び悩み、ドルはやや軟化した。欧州株はまちまちで、ドル方向感が乏しい値動き、NYダウ先物はプラス圏だが、米長期金利は低水準で推移した。米4月中古住宅販売件数の結果を受けて売りが優勢になったが、米長期金利が再び上昇したことなどを背景に買いが入り112.08円まで値を上げた。ただ、FOMC議事要旨で『追加利上げの前に最近の弱含みの経済が一過性であるというさらなる証拠を待つのが賢明』、『数人のメンバーはインフレ目標進展の遅れ懸念』との見解が示されると米長期金利の低下とともにドル売りが先行した。

 

FOMC議事要旨を受けてドルは下げ足を速めたが、5日移動平均線が下値支持ラインとして意識されると下げ止まる展開となった。アジア時間帯でも5日移動平均線を維持できるのか、それとも下抜けするかが焦点となる。昨晩は112.00円台の上値の重さを確認することになった。本日はゴトー日のため、仲値決定するAM10:00までは高止まりする可能性が高い。仲値決定後の展開が注目されるところである。

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