★欧州市場序盤では、独長期金利が低下するなか、つれて米長期金利の低下を背景にドル売りの流れが継続した。欧州勢参入後、ユーロ/円の下落につれ一時111.78円前後に下値を広げたが、米FOMC声明を控えて、ドル下値追いの動きは限定され、前日NY市場終値付近でもみ合い相場となった。FOMCの声明発表を控え、利益確定売りと見られるドル売りが優勢となった。NYダウが130ドル近く上昇したことを支えにじわりとドル買いが入り、112.00円付近まで値を上げた。米6月新築住宅販売件数は市場予想を下回ったが、相場への影響は限られた。NYダウが底堅く推移したことから、円売り・ドル買いがじわりと強まった。FRBは25-26日、FOMCを開き、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.00%から1.25%の範囲に据え置くことを決めたと発表した。市場の予想通りの結果となった。声明では『インフレ率はエネルギー・食品を除くコアを含め全体として低下し、2%を下回っている』と、前回の『インフレ率はこのところ低下し、2%をやや下回っている』から慎重な認識が示されたため、米長期金利の低下とともにドル売りが膨らんだ。バランスシートの正常化について『比較的早く開始すると予想』としたことも『開始時期が曖昧』との見方につながりドル売りを誘った。
FOMCでは市場予想通りの結果となったものの、声明ではバランスシートの縮小開始時期が曖昧ということから、ドル売り材料となった。テクニカル的にも200日線上抜け失敗したほか、75日線も下抜けしたことでドルが下落しやすい状況となっている。
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