FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 113円台でランダムウォーク!

 

★欧市場序盤では、手掛かり材料難のなか、ドルは主要通貨に対して小幅レンジもみ合い商状となった。欧州株が寄り付きから軟調に推移、日経先物も小幅安となるなか、リスク回避による円買いの動きが再開した。NYダウ先物が軟調に取引され、米長期金利も再低下となるなか、ドル反落地合いを持続し、113.50円付近まで下落した。NY先物と米長期金利が下げ幅を縮小するなか、ドルはやや反発となった。『仏大統領にジュペン元首相は出馬せず』と報じられると全般ユーロ売りが進み、対ユーロでドルの買い戻しが入ると徐々に下値も堅くなった。NY勢も売りが先行となり113.65円付近へ下げたが113.57円の安値手前からは買い戻しの動きが強まった。米1月製造業受注が予想を上回ったことが好感され、米長期金利の上昇するなか円売り・ドル買いがじわりと強まった。トランプ米大統領が新たな入国制限の大統領令に署名するとの報道が嫌気されNYダウは一時100ドル近く下げたが、その後44ドル安まで回復した。また、米長期金利も2.45%から2.47%まで上昇した。ただ、114円台を回復するも売りに押され上値の重い展開となった。

 

引けにかけて114円台を維持出来ず引け安となり、ドルの上値の重さが露呈した。一方で、3月の米金利引き上げ思惑が強まるなか、下値も底堅い展開で方向感の乏しい展開となっている。週末の米2月雇用統計までは新たな売買材料が出てくるまでは113円台での動きになる可能性が高そうだ。本邦企業の決算対策によるリパトリ(本国円回帰)の動きもドルの上値を重くしている要因となっている。

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