★欧州市場序盤では、米長期金利が失速したことや、ユーロ/円が前日安値を下抜けたことに圧迫されドルが伸び悩む展開となった。仏大統領の世論調査で極右政党のルペン党首の支持率が2ポイント上昇との報道があり、リスク回避の円買いが強まった。欧州株や米長期金利が下げ渋るなか、111円台の下値試しに失敗したことで買い戻しが入った。その後は、米長期金利が2.36%台まで低下したことや、ユーロ/円が下落したことに圧迫され112円台割れへ下落した。米長期金利が低下幅を拡大したことを背景に売りが進行、日経先物が110円下落したことも売りを促し、一時111.61円まで下落した。米長期金利の低下が一服すると、111.80円を挟んで方向感の乏しい展開となった。その後は、米長期金利が急ピッチで低下幅を縮めたため、111.20円台まで下値を切り上げたが、上値の重い展開となった。
欧州政治的リスクの高まりからリスク回避の動きが強まった。徐々に112円台前半も上値が重くなるなど、ドル/円はじりじりと上値を切り下げる展開となっている。アジア市場でも111円台での展開となり、111円台半ばを下抜けるようなら、下値試しの110円台も視野に入ってくるので注意。
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