★欧州市場序盤では、欧州株が堅調推移するなか、リスク選好による円安地合いが持続した。ポンド/円が続伸したことがドル/円の押し上げにつながった。また、日銀が金融政策の現状維持を決定し、黒田日銀総裁が出口政策に踏み込んだ言及を避けたことで、円売りも強まった。その後は、欧州株の上昇が一服、米長期金利も上げ渋ったが、ドル/円の下押しは限定的だった。米5月住宅着工件数/建設許可件数が予想を下回ったことが分かると、米長期金利が低下に転じ上値が重くなった。米国株が下落して始まったことで円買い・ドル売りが入り111.00円割れとなった。低調な米住宅指標を受けた売りが継続。米6月消費者態度指数速報値が予想を下回ったことが売りを促したうえ、NYダウが下落したこことも嫌気された。200日移動平均線が位置する110.61円がサポートとして働くと徐々に下値を切り上げた。NYダウがプラス圏を回復したことも相場の支えとなった。FOMCで投票権を有するカプラン米ダラス連銀総裁は『現在、インフレは非常に抑制されている』『インフレは依然として2%を下回っている』『追加利上げには非常に慎重で忍耐強くあるべき』などと述べたが、相場の反応は限定的だった。NYの午後になると週末を控え110.85円前後で動きがなくなった。
NY市場では、改めて米国経済の減速感が出る指標が相次いだ。また、111.00円を維持出来ずに終了するなど上値の重さも確認された。さらに、ダラス連銀総裁の発言は、市場での反応は限定的だったが、かなりハト派的な発言だった。今後も米経済指標の結果で、変動幅の大きな動きとなりそうだ。
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