FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 108円台上値重い!

 

★欧州市場序盤では、前日の流れを受け継いで、ドルは主要通貨に対して軟調地合いを持続した。節目として意識されていた108.00円を割り込んだ。北朝鮮問題や大型ハリケーン『イルマ』への警戒感から、米長期金利が昨年の米大統領選挙時の水準まで低下、今年の最低水準を更新したことから、ドル売り・円買いが優勢となった。欧州市場中盤では、ドル売り材料山積みするなか、ドル全面安の流れが持続し、本邦機関投資家のドル買いが観測されていた107.50円を下抜けた。その後、米長期金利が上昇に転じるとショートカバーが優勢となった。米長期金利の上昇を背景にショートカバーの流れが継続した。NYダウが40ドル超上昇したことも支えとなり108.07円近辺まで値を上げた。しかし、108円台では戻りを売りたい向きも多く、買い一巡後は上値が重くなった。週末を比かけるなか、相場材料に乏しく方向感は出なった。108円台での滞空時間は短かった。その後は次第に取引参加者が減少するなか107円台後半でのもみ合いとなった。

 

北朝鮮情勢に関しては、ギャラップの世論調査によると、韓国で『北朝鮮が戦争を起こす可能性はない』と回答した人が58%に上昇し、戦争への懸念が低下していることが示唆された。この比率は、1992年の調査開始以来2番目に高かった。一方、『戦争を起こす可能性がある』と答えたのは37%だった。 92年の初回調査では『戦争の可能性はない』との回答は24%にとどまり、一方で『可能性がある』と答えた人は69%に上っていた。

週明けでは、北朝鮮問題やハリケーン被害の結果もでることから、上下に大きく振れる可能性が高い。北朝鮮からの兆発等がなく、ハリケーン被害も想定内であればドル買い戻しの動きにつながりやすい。一方で、再び北朝鮮が兆発行動し、ハリケーン被害が想定以上の被害となると再びドル売りが活発しやすい。

 

水星逆行が順行に戻る3営業日前後は円高になりやすいというアノマリーが当てはまる結果となった。

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