FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 雲の上抜け失敗!

 

★欧米市場序盤では、前日の欧米市場で進行したドル高・ユーロ高・円安の流れが一段と進行した。米長期金利が上げ渋るも、115.49円前後にドルが続伸し日中高値を更新した。米雇用統計の発表を控え、ドル/円以外ではドルは主要通貨に対して前日比小幅安水準で小動きを継続した。米雇用統計を前に積極的な売り買いは手控えられ、115.40円前後でもみ合い商状となった。東京市場動揺に115円ミドル圏の戻り売り抵抗が厚かった。米国の雇用統計は予想を上回ったが、事前に改善への織り込みが進んでおり、材料出尽くしや利益確定などでドル売りが優勢になった。また、平均賃金の前月比が伸び悩んだことで、米FRBによる過度な利上げペースが加速懸念も一服した。ロス米商務長官が『(貿易について問われ)日本の優先度は高い』と述べるとドル売りが優勢となり急落した。一時114.73円まで値を下げたが、114円台では押し目買い意欲旺盛で直ぐに115円台を回復した。しかし、米長期金利が低下したことで円買い・ドル売りが強まった。引けにかけては、対ユーロ中心にドル売りが進んだ流れに沿って軟調地合いが継続した。

 

結局115円台を維持出来ずにNY市場が終了した。米2月雇用統計以降は上値・下値切り下げる綺麗な下落トレンドとなっている。一時114円台での押し目買いが入り115円台を回復したものの、下抜けしたことは上値の重さを市場参加者に意識させる結果となった。このことによって、実需筋は115円台で積極的にドル売りの為替予約を出してくる可能性が高まることや、短期投機筋も利益確定売りや115円台ではドル売りを出しやすくなる。一目均衡表日足の雲の上限上抜けは短時間だった。。。

 

 

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