FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 行って来い出レンジ内の展開!

 

★欧州市場序盤では、ドルが主要通貨に対して底堅く推移した。ただ、ドル/円は114円台前半の上値の抵抗が強かった。米長期金利が伸び悩むに伴って、114.03円付近にドルが小幅軟化した。シカゴ日経先物や米長期金利の上昇を受けて、一時114.15円付近まで高値更新したが、前日高値114.21円が目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。もっとも、米雇用統計控えて模様眺めムードが広がり小動きとなった。米労働省が発表した米10月雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比26万1000人増となり、市場予想の前月比31万2000人増を下回ったうえ、平均時給が前月比横ばいとなり、市場予想の前月比0.2%増を下回ったため円買い・ドル売りが先行した。一時本日安値となる113.63円まで値を下げた。ただ、前日の安値113.54円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢となった。また、米長期金利が上昇に転じたことも相場の下支え要因となった。良好な米ISM非製造業指数を好感した買いが進み、一時114.42円まで強含んだ。 しかし、10月27日高値114.45円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。10月27日の上抜けに失敗すると、米長期金利の低下も重しとなり114.00円まで失速した。

 

米10月雇用統計発表直後にドル失速後、良好な米ISM非製造業を好感するも上値の重い展開となった。結局は、上下に大きく動いたにもかかわらずレンジ内での値動きに終始した。トランプ米大統領のアジア歴訪が始まり、5-6日訪日、7日訪韓の予定となっている。2日には北朝鮮の挑発行動の動きもあるなど報道もあり、5-7日での地政学リスクの高まりを警戒した動きも潜在的にあると思われる。シカゴ・マーカンタイル取引所で投機筋の円に対対する米ドルでの差し引き持ち高も▲118,869枚と高水準にあるほか、前週の▲116,857枚から増加しており、巻き戻しの動きとなると大きく変動しやすい地合いとなっている。

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