★欧米市場序盤では、ドルは主要通貨に対して底堅く、112.40円付近でドルが下げ渋る展開となった。福島など東北地方でマグニチュード5.6の地震が観測されたと伝わると、リスク回避の円買いの動きが見られ、112.20円台にドルが下値を広げたが、欧州株が底堅く推移したことや、日経先物も下げ幅を解消したことでドルは持ち直した。ドルは112.40円台まで持ち直したが、米長期金利が伸び悩むなか、112.30円台にドルが再軟化した。東京市場からのレンジ推移を下方離脱、売り気が根強い展開。材料難にテクニカルな調整売りが出た。また、トランプ大統領がTVインタビューでインフラにも税制にも言及しなかったことがドル売り材料になったとの指摘もあった。米商務省が発表した10-12月期の米国内総生産(GDP)改定値が実質で前期比年率1.9%増と予想の2.1%増を下回ったことが分かると円買い・ドル売りで反応した。さらにロンドンフィキシングにかけてドル売りが加速したとの指摘があった。その後は、7日の安値111.57円が目先サポートとして意識されると徐々に値を切り上げた。米長期金利が低下幅を縮小したことも相場の下支えとなった。ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が『3月利上げを真剣に協議すると予想』と述べたことで、円売り・ドル買いが加速した。
寝て起きてみれば『行って来い』のやや円安となるが、東北地震相場・テクニカル的な売り相場・経済指標相場・トランプ大統領インタビュー相場・ロンドンフィキシング相場・FRB要人発言相場と色々なドラマがあった濃い相場展開だった。ただ、注目されるのは、7日安値111.57円を下抜けしなかったことである。そのため、本日も昨日安値111.66円や7日安値111.57円が注目される。この安値を下抜けると一気に円高が進む可能性があるので注意が必要となる。
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