FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 結局は行って来い相場!

 

★欧州市場序盤では、前日の流れを引き継いで欧州株が全面安で推移、米長期金利も上昇幅を解消するなか、リスク回避によるドル売りが持続した。トランプ大統領の弾劾を巡る懸念が浮上したことにより、米国政治リスクが強まるなか、株価が下落幅を拡大、米長期金利も低下に転じるなかドル売りが加速した。欧州株前面安になり、米長期金利が一時2.17%台まで低下したことで、ドル/円も一時110.21円まで下落した。その後、NYダウ先物や日経先物が下げ幅を縮めたことが相場の下支えに上昇した。発表された5月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数がプラス38.8となり、市場予想のプラス18.5を上回り、前週分の米新規失業保険申請件数が23万2000件となり、市場予想の24万件程度より強い内容だったことも相場の支援材料となった。NYダウが50ドル超安から70ドル近い上昇まで持ち直したほか、米長期金利が上昇に転じたことで、ショートカバーが続き一時111.30円台まで上昇した。『コミ―前FBI長官がロシア疑惑捜査を終了させる政治的圧力は受けていないと証言したビデオが出回った』と伝わると、ドルを買い戻す動きが加速した。一時111.73円まで持ち直したが、引けにかけて111円台半ばまで持ち高調整が続いた。

 

為替市場では、トランプ大統領のロシア疑惑などで値動きの荒い展開となった。終わってみれば行って来いの相場となった。ただ、この疑惑問題については、短期間で解決する問題ではない。そのため、捜査が進む過程で、出てきた事実で相場が乱高下することが続きそうである。

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