★欧州市場序盤では、前日欧米市場の地合いを引き継いで、ドルは主要通貨に対して強弱まちまちの展開。NY先物は小幅続落、米長期金利も低下していた。113.60円台でもみ合い展開となった。欧州株が全般に小幅高となる一方、米長期金利が低下した。米国の主要経済指標の発表を控え、模様眺めムードが広がった。日経先物が下げ幅を縮めたことでドル買いがやや優勢となり113.80円付近まで下値を切り上げた。米4月小売売上高が予想より弱い内容となったうえ、米4月消費者物価指数(CPI)コア指数がよす尾を下回ったため全般ドル売りが先行し、前日の安値113.46円を下抜け一時113.28円まで値を下げた。その後戻る場面もあったが、エバンス米シカゴ連銀総裁が『インフレ見通しが不透明ならば利上げは1回だけでも良い』と述べたことが上値の重しとなった。ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が『依然として今年あと2回利上げを予想』と発言したことで、米長期金利の低下も一服し徐々に買い戻しが優勢となった。その後は、新規材料に乏しくNYダウ安や米長期金利低下が重しとなり、もみ合い商状となった。
米経済指標も強弱まちまちの展開となってきた。また、トランプ米大統領がFBIのコミ―長官を突然解任したことで、同大統領の選挙戦でのロシアとのつながりに疑惑が強まっている。政策運営の不透明感につながる可能性もあるので注意が必要。急ピッチでドルが上昇してきただけに、下値では買い遅れていた本邦実需筋や長期資金の買いが相場を支えるかが焦点。
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