FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 終日方向感の乏しい展開!

 

★欧州市場序盤では、ドル買いが強まったが、米長期金利が伸び悩むなか、全般的なドル高の流れは一服した。日銀総裁会見を受け一時112.72円付近にドルが続伸となったが、戻り売りに押されて、112.20円台にドルが失速した。欧州株の全面高が続く一方、米長期金利が前日比ほぼ横ばいとなり、ドル/円は利益確定以外では売り込みにくい状況で反発した。米長期金利が小幅に低下したことで、円買い・ドル売りがじわりと強まった。なお、前週分の米新規失業保険申請件数や米9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想より強い内容となったものの、相場への反応は限定的だった。その後は、昨日NY時間高値から下押しした水準である112.09円が目先のサポートとして意識されると、米長期金の低下も一服したことで112.40円台まで反発した。ロンドンフィキシングに絡んだポンド買いフローが入ったことで、ポンド絡みの取引が中心となったため、ドル/円相場は方向感が出なかった。米長期金利が上昇に転じたことで、円売り・ドル買いが出たほか、日経先物の上昇も相場の支援材料となった。

 

北朝鮮情勢の地政学リスクが後退したことから、現在では円売り材料ばかりが目につくようになっている。また、テクニカル的にも200日線を上抜けしたことで、112.16円近辺がサポートとして意識されやすい。ただ、トランプ米大統領は新たに北朝鮮への制裁について言及しており、週末にかけて北朝鮮の挑発行動があると、地政学リスクが再浮上する可能性も出てくる。そのため、週末による短期筋からの円ショートポジションの巻き戻しにも考慮が必要となる。

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