FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 米10年債入札不調でドル買い

 

★欧州市場序盤では、長期金利が低下したことを受け、ドルは主要通貨に対して概ね前日比小幅安水準でもみ合い商状となった。目立った材料材料は見当たらなかったが、欧州勢が参入するとドル買いが強まり、一時114.12円まで上昇した。ただ、米長期金利が低下したため、一巡後は113.80円台まで下落した。その後も、欧州市場では113円台後半で戻りの鈍い展開だった。欧州株が小幅高安まちまちの状態で、米長期金利が低下したことも、ドル買いを進めにくい展開となった。米4月輸入物価指数が予想を上回るとドルは強含んだ。米エネルギー省が発表した週間在庫統計で原油在庫が予想以上に減少し、原油価格が上昇でクロス円が強含んだことから114円台を回復した。低調な米10年債入札を受けて金利が上昇したことを受けて、全般ドル買いが優勢となり、目先のストップロスを巻き込んで上昇した。その後は新規材料なくもい合い相場となった。

 

米国の追加利上げとテーパリングの可能性の強まりから、米長期金利が上昇していることでドルが買われやすい展開が続いている。米国では昨年12月と今年3月のFOMCで利上げを実施したが、利上げまでは長期金利も上昇する傾向が強まる。しかし、利上げ後は金利低下するパターンとなっている。ただ、このまま金利上昇・ドル高が進行すると、トランプ大統領のツイッターによる『つぶやき』も警戒される。NY引けにかけては114台前半で横ばいとなったことで、アジア市場でもこのレベルでのもみ合いが予想される。

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