FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 米長期金利低下・株安で上値重い!

 

★欧米市場朝方では、株安・米長期金利低下のなか、ドル売りが進行し112.90円付近で推移した。欧州株が前面安で取引開始したことや日経先物も130円安に下げ幅拡大するなか、ドルは軟調地合いで推移した。NYダウ先も下落、米長期金利が一時2.32%台へ低下し、ドル売り・円買いが継続した。米長期金利低下の一服から小幅上昇した。米消費者物価指数(CPI)などをにらみ、金利の低下に歯止めが掛かった。米商務省が発表した10月米小売売上高(季節調整済み)が前月比0.2%増となり、市場予想の前月比横ばいを上回ったことで円売り・ドル買いが出たものの、自動車を除いた数値が前月比0.1%増となり、市場予想の前月比0.2%増を下回ったため反応は一時的だった。11月NY連銀製造業景気指数がプラス19.4と予想のプラス25.1を下回ったことも重しとなり、一時112.41円と日通し安値を付けた。なお、10月米消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%上昇、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.2%上昇といずれも市場予想通りの結果となった。その後は欧州時間から急ピッチで値を下げた反動が出たほか、米長期金利の低下が一服した影響もあって、いったんは112.80円台まで下げ渋る場面も見られた。 一時210円下げた日経先物が持ち直し、110円上昇したためショートカバーが優勢になった。米長期金利が低下幅を縮めたことも相場の支援材料となり、一時113.19円付近まで上げた。一目均衡表の基準線113.19円が上値を抑制したほか、日経先物の上げ幅が縮小、米長期金利が再び低下したことで円買い・ドル売りがじわりと強まった。

 

中国経済の減速懸念、原油価格の下落、ジンバブエのクーデターなどを受けた地政学リスクの上昇で投資家心理が悪化し、リスク回避のドル売り・円買いが強まった。また、米減税改革の実現性における不透明感なども嫌気された。

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