FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 米長期金利低下でドル売り!

 

★欧州市場序盤では、注目のECB理事会を控えるなか、ユーロが堅調推移した。米長期金利が低下するなか、ドルは軟調の流れが持続した。ユーロ/ドル中心に全般ドル安が進んだほか、米長期金利の低下幅拡大も重しとなり108.80円台まで下げた。前週分の米新規失業保険申請件数が29万8000件となり、市場予想の24万5000件程度より弱い内容となったことで円買い・ドル売りが先行した。対ユーロ中心にドル売りが強まった影響も受けて、一時108.64円と日通し安値を付けた。米長期金利が昨年11月10日以来の水準まで低下すると売りが優勢となった。 米長期金利の低下が一服したことで、売り一巡後はショートカバーが優勢となった。米長期金利が低下幅を縮めたことでショートカバーが強まり、108.70円付近まで値を上げた。その後はじり安で終了した。

 

ECBは予想通り政策の現状維持を発表し、その後の記者会見でドラギECB総裁が『最近のユーロ相場は不確実性のもと』と発言するとユーロは1.1930ドル付近まで下げたが、下値は限定的だった。同総裁が『ECBは秋に政策調整を決定する』『QEに関する決定の大半は10月に下す』と述べると一転して買いが優勢になった。市場が警戒していたほどユーロ高へのけん制が強くなかったとの見方もユーロの買い戻しにつながった。

 

本日のドル/円は108円台を維持できるかが焦点となりそうだ。

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