FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 米税制改革への期待からドル買い!

 

★欧州市場序盤では、株価がやや反落、米長期金利も低下となるなか、ドル/円は110円割れとなった。米長期金利が上昇したことで、ドル買いにつながったが、欧州株は高安まちまち、NYダウ先物はマイナス圏で推移し、円売りも限定的だった。米長期金利が低下幅を縮小するなかで110.10円台まで下値を切り上げた。ただ、アジア時間につけた高値110.29円が意識されると再び110.00円を下回るなど、110円を挟んだ一進一退の動きが続いた。米労働省が発表した8月PPIは予想を下回ったものの、円買い・ドル売りでの反応は一時的で、売り一巡後は直ぐに110円台前半まで切り返した。『トランプ米大統領は法人税率15%を断固として主張している』との報道が伝わったほか、ライアン米下院議長が『9月25日の週に税制改革の草案を公表する』と発言。米税制改革への期待から全般ドル買いが加速した。一時110.69円と日通し高値を付けたあとも同水準での値動きが続いた。

 

米国の税制改革の期待から全般ドル買いが強まったが、110円半ばでは上値の重い展開がみられた。北朝鮮の挑発行為における地政学リスクが払拭されていないことから、今後も上値重い展開が予想される。上値トライとなった際は、111.00円まで上昇するかが焦点となる。

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