FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 米利上げを織り込むドル高継続!

 

★欧州市場序盤では、米長期金利が上昇し、欧米株が堅調推移するなか、リスク選好による円売りが全般優勢の展開となった。前日NY市場で、米クリーブランド総裁によるタカ派寄りの発言やFRBが発表した4月労働市場情勢指数の堅調を受け、6月利上げ期待が上昇し、ドル相場を支援した。その後も米長期金利が上昇基調を維持するなか、ドル/円の下押しも限定され、113.80円前後でドル高・円安の流れが持続した。市場では『米系ファンドからドル買いが観測された』との指摘があり、3月15日以来の高値となる114.22円まで強含んだが、一本調子で上昇してきただけに利益確定うりも出て伸び悩む場面もあった。ドルインデックス指数が4月21日以来となる99.688まで上昇したことでドル/円はしっかりの展開となった。しかし、『北朝鮮は6回目の核実験実施へ』との一部報道が伝わると円買い・ドル売りで反応した。地政学リスクの高まりから113.76円まで失速したが、押し目を拾いたい向きも多く114円台を回復した。

 

ほぼ調整局面もなく一本調子でドル買い・円入りが進行したが、北朝鮮の地政学リスク報道では円買いで反応するなど、地政学リスク=円買いは継続していることが示されている。ただ、直ぐに114円台を回復するなど、ドル買い意欲は衰えていないことが証明された。米国のロス商務長官からは『ドルは強すぎない、他通貨が弱過ぎる』などと、ドル高けん制らしき発言が出たがほとんど反応はなかった。そろそろ、トランプ大統領のツイッターけん制が出るかが注意点となりそうだ。また、昨日上海総合株価指数は一旦下げ止まったが、本日の動向も注目される。

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