FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 法人税減税方法を嫌気!

 

★欧州市場序盤では、スペイン株が反発するなか、ユーロが先週末の下げ幅を宿するにつれて113.70円台まで値を上げた。米長期金利が再び低下し、日米金利差縮小を意識した売りに押された。米長期金利の低下が一服するなか、欧州序盤のドル売りの流れも一巡、ドル/円は113.60円前後で推移した。市場では次期FRB議長人事に関する報道に神経質になっていた。クロス円の下落につれたドル売りが出て下げた。また、株安に伴う円買い・ドル売りも入った。なお、米商務省が発表した9月米個人消費支出(PCE、季節調整済み)は前月比1.0%増と予想の0.8%増を上回ったほか、コアPCEデフレーターは前月比0.1%増と市場予想通りの結果となった。米長期金利が下げ渋るなか、113.30円台からドルが小幅持ち直し113円台半ば付近でもみ合いとなった。NYダウが100ドル超下げたうえ、日経先物も170円下落したため、リスク回避の円買いが優勢となった。さらに米長期金利低下に伴う売りも出た。株安や米長期金利の低下を横目に、113.00円手前で下値の堅さを確認すると買い戻しが入った。ただ、戻り鈍く113.15円前後で方向感のない展開となった。

 

NY市場のドル下落要因は、『米下院は法人税率引き下げで5年間の段階的導入を検討』などの報道を嫌気してNYダウが100ドル超下落したことで、リスク回避の円買いの動きとなった。ただ、サンダース米大統領報道官は『トランプ大統領の計画、法人税率引き下げの段階的導入は含まれない』と述べたが市場の反応はほとんどなかった。

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