★欧州市場序盤では、米ジャクソンホールでの経済シンポジウムを前に模様眺めムードが広がるなか、前日のドル売りの流れは一巡、ドル/円は109円台前半で推移した。欧州株高や米株先物のプラス圏推移を背景に、リスク先駆的な円売りの流れとなった。ただ、米長期金利が2.17%台で伸び悩んでおり、ドルの上昇は抑えられて気味になった。米ジャクソンホール会合待ちの様子見ムードにより全体的に小動きだったが、ジョージ米カンザスシティー連銀総裁のタカ派的な発言を受けて、ドル買いが一時強まった。109.50円手前では戻り売り厚く、ポジション調整と思われる売りが持ち込まれた。また、米7月中古住宅販売件数が市場予想を下回ると109.10円台へ反落した。その後、株価が再び上昇したことを支えに109.30円台まで下げ渋るなど下値も堅かった。米長期金利の上昇を支えに買いが継続した。
米ジャクソンホールでの経済シンポジウムを前に、基本的には様子見ムードが広がるなかでのポジション調整の動きに終始した。下値も堅いが上値も重い展開となった。今晩のイエレン米FRB議長の講演(日本時間25日23:00)まではポジション調整の動きになりやすく、方向感の乏しい展開が予想される。
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