★欧市場序盤では、独長期気んちが持ち直すなか、ユーロ買い戻しが進行、ドル/円は110円台後半でもみ合い商状となった。米長期金利が上昇した局面では110.80円台まで上昇した。しかし、その後、米長期金利が伸び悩み、110.80円付近でこう着した。米長期金利が上昇したことを背景にじわりとドル買いが入った。新規材料難から様子見ムードが広がり、110円台後半での狭いレンジ取引が続いた。111.00円手前で頭の重さを確認すると110.70円吹きまで失速した。しかし、さらに売りを進める材料も見当たらず下値も限定的だった。ブラード米セントルイス連銀総裁は講演で「最近のデータでインフレ率の目標達成に疑問」「最近のインフレデータは予想外に低い」「ドルの下落は欧州の見通しが理由。ECBはタカ派に傾斜」などと述べると、米長期金利が低下に転じ上値が重くなった。また、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が『インフレ率が目標に達していないことは重要』などと語った。その後は、新規材料難のなか、NY時間午後に入り次第に値動きが細った。
欧米市場では、珍しく値動きの少ない展開だった。ただ、改めて111.00円の上値の重さが確認される結果となった。市場では10日の米7月生産者物価指数(PPI)や11日の消費者物価指数(CPI)を確認したいとの見方もあり、本格的に動きだすのは10日以降となりそうだ。
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