FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 方向感のない展開!

 

★欧米市場序盤では、110.90円を挟んだ神経質な動きが続いたが、クロス円の買い戻しにつれて111.11円付近まで反発した。欧州市場では、月末要因のフロー中心の値動きとなるなか、ドルに目立った方向感は見られず、主要通貨に対して高安まちまちの展開となった。全般111円を挟んでの展開で材料待ちの様相となった。米商務省が発表した4月米個人消費支出(PCE、季節調整済み)は前月比0.4%増、個人所得は前月比0.4%増といずれも市場予想通りの結果となったものの、物価動向を表す指標で食品とエネルギーを除いたコアのPCEデフレーターが前月比0.2%増と予想の0.1%増を上回ったためドル買いで反応した。5月消費者信頼感指数の下振れを受けて、ドル売りが優勢となった。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが強まり、アジア時間の安値110.77円を下抜けると一時110.63円まで下げた。売り一巡後はやや下値を切り上げた。ブレナードFRB理事は『弱いインフレが長引けば金利の見直しを招く可能性』『コアインフレで進展がないことは懸念される』『バランスシート政策の変更時期は鮮明になってきた』などと述べたが、相場の反応は限られた。

 

本日は月末ということもあり、実需勢の動きや投機筋のポジション調整などが入りやすい。また、月末でドル需要の高まりから仲値が決定されるまでは、円安傾向が強まる可能性がある。

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