FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 引けにかけてドル下落!

 

★欧州市場序盤では、ドルは主要通貨に対して弱含みで推移した。欧州株は高安まちまち、NYダウ先物も小幅安、米長期金利は2.19%付近で伸び悩みとなったことで安値圏でもみ合う展開だった。欧州勢本格参入後も動意乏しく、110.40円台を中心に小幅レンジもみ合い商状を継続した。英中銀(BOE)はこの日、政策金利を現行の0.25%に据え置くことを決めたと発表した。市場予想通りの結果となった。英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨で『0.25%の政策金利の据え置きを7対2で決定。資産買い入れプログラムの規模の維持を9対0で決定した』などが明らかになるとポンド売りとなったが、同時に『過半数は向こう数カ月で金融緩和策の削減を見込む』との見解が示されたため、すぐにポンドの買い戻しが優位になった。ただ、ドル/円は小動きが続いた。8月米消費者物価指数(CPI)が前月比0.4%上昇となり、市場予想の0.3%上昇を上回ったほか、前週分の米新規失業保険申請件数が28万4000件となり、市場予想の30万件程度より強い内容となったことが分かると再び円売り・ドル買いが優勢になった。節目の111.00円を上抜けて一時111.04円まで値を上げた。その後、朝日新聞が『北朝鮮がICBM発射の兆候。発射台が移動開始』と報じると一時110.31円と日通し安値を付けた。その後、米長期金利が再び上昇したこともあり110.80円付近まで持ち直した。引けにかけては、対ポンド中心にドル売りが強まった影響を受けたほか、米長期金利が低下に転じたうえ、ムニューシン米財務長官が『トランプ政権は経済成長について懸念』と述べたこともあり、一時110.07円まで下げ足を速めた。

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