FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 安値引けの暗雲立ち込める展開!

 

★欧州市場序盤では、日経先物が安寄りを受けて円買いが先行した。その後、仏大統領の主要候補者のテレビ討論に対する視聴者調査で、中道系・無党派のマクロン氏がトップになったことが好感されてユーロ/円が上昇し、ドル/円もつれ高となった。良好な英インフレ指標を受けたポンド/ドルの急伸などが重しとなり上値の重い展開となった。米長期金利の上昇などをながめ円売り・ドル買いがじわりと強まった。米10-12月期経常収支は-1124億ドルの赤字と事前予想の1290億ドルの赤字を下回って米保護主義ムードの後退し112.60円台まで上げた。その後、米長期金利が低下に転じたことを背景に売りが進行した。また、上昇して始まったNYダウが一転下落したほか、日経先物が下げに転じたことも売りが強まり112円割れとなった。NYダウが220ドル近く下落し、日経先物が300円下げると、リスク回避の円買い・ドル売りが優勢となった。米長期金利の低下も円売り・ドル買いを誘った。NYダウや日経先物の下落幅拡大でリスク回避の円買い・ドル売りが継続し、一時111.51円まで下げた。

 

トランプ政権が掲げている政策のカギとなる医療保険制度う改革案が共和党内の意見がまとまらず難航していることも、リスク回避の動きにつながっているようだ。欧米市場ではじりじりと円高・ドル安が進行し、ほぼ安値引けとなっている。そのため、111円台半ばでは一定の買い需要が入りやすいが、下げ止まりを確認する必要がありそうだ。

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