★欧州市場序盤では、欧州株が堅調推移、日経先物も反発したものの、イエレン米FRB議長議会証言を控えた持ち高調整の動きで戻りが鈍かった。全般イエレン米FRB議長の議会証言を控えて様子見ムードが広がり、113.40円前後での方向感が出なかった。イエレン米FRB議長は米議会証言の準備原稿で『バランスシート縮小を年内に開始する意向』を改めて表明した一方、『インフレや米財政政策の不確実性』に言及した。市場では『金融政策の正常化ペースは加速しない』との見方が広がり円買い・ドル売りを誘った。一時112.90円まで下げ足を速めたが、その後NYダウの170ドル超高や米長期金利の低下一服を横目に113.30円台まで下げ渋った。カナダドル/円の上昇につれたほか、米長期金利が低下幅を縮めたことで買い戻しが入った。FRBはこの日、米地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表し『多くの地区で個人消費がいくぶん弱まった』『経済活動は大半の地域で小幅もしくは緩やかなペースで拡大している』などと指摘があったが、影響は限定的だった。
イエレン米FRB議長の議会証言の準備原稿発表時点で大きな反応となった。ある程度予想された内容であったが、予想外の大きな動きとなった。それよりも、ベージュブック公表で、ほとんど為替が動かなかったことも不思議な展開だった。引けにかけては113円前半でもみ合い相場で終わっていることから、新たな材料待ちの様相となりそうだ。米国株は約1カ月ぶりに過去最高値を更新するなど、リスク選好の動きとなっている。米国株高を受けて、日経平均も底堅い動きとなるようなら、113円台前半から半ばでの値動きとなりそうだ。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |