★欧州市場序盤では、一時114.48円まで上昇する場面も見られたものの、その後は114.40円を挟んだ神経質な値動きとなった。日経先物が弱含んだことも重しとなった。欧州株式市場はほぼ全面安で、円買いがみられ、軟調気味に推移した。原油先物価格の下落を受けたカナダドル/円などの下げにつれた半面、押し目を拾う動きも見られたため114.30円を挟んだ方向感が出なかった。NY市場に入り、円売りに動きはひと段落したが、げあるも限定的で114.25-40円レンジ内での小動きが続いた。ユーロ/円の上昇につれた買いが広がった。一時低下に転じた米長期金利が再び上昇したうえ、NYダウの小幅高も支えに一時114.49円まで上げた。『ロシアはドナルド・トランプ・ジュニア氏への電子メールで選挙を助けたい意向を示した』と報じられると、NYダウが急落したことで、ドルは失速した。ブレイナードFRB理事が『最近のインフレ軟化を踏まえて金利軌道を検証する』『追加利上げ決定前にインフレを見極める意向』などと述べたことが伝わると、円買い・ドル売りが加速した。売り一巡後は反動が出て113.90円台まで下げ渋った。
トランプ米政権への懸念でリスク回避が再燃した。また、ブレイナードFRB理事の利上げに慎重な発言がサプライズとなりドルが売られる展開となった。ただ、113円台後半では根強いドル買いも入る底堅い展開と言える。また、米国株式市場も一時は100ドル超の下落となったものの、引けではプラス圏で終了するなど株式市場も底堅さを示した。今晩はイエレン米FRB議長の議会証言が予定されており、ブレイナードFRB理事同様に利上げに関して慎重発言が出ると、ドルが失速する可能性が出てくる。また、トランプ米大統領の長男のロシアゲートの行方もリスク要因となりやすい。
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