★欧州市場序盤では、ドルは主要通貨に対して全般小幅な値動きとなったが、高安まちまちの展開となった。ドル/円では戻り鈍くドル軟調地合いを継続した。欧州株が失速、NYダウ先物が下げ幅を広げ、米長期金利も再低下となったことを受けてドルが再下落した。米長期金利が低下幅を拡大したことで円買い・ドル売りが進行した。ブレイナード米FRB理事が『基調インフレ、現在はより低い可能性』『低インフレのなか利上げに慎重になる必要』と述べたことも相場の重しとなり、一時109.13円と日通し安値を付けた。 米長期金利が一時2.0821%と大幅に低下したことを背景に売りが進行した。NYダウが180ドル超下落したことも売りを加速させた。NYダウが一時270ドル超下げたほか、日経先物が170円下落したため円買いドル売りが優勢となった。大きな動きではないが、目先は若干買い戻しの動きに下値は支えられた。
欧州市場から上値・下値を切り下げる下落基調が持続する展開となった。本日アジア市場で109円台を回復するかが焦点となりそうだ。ただ、NYダウが230ドル超下落していることや、108円台の円高を嫌気して日本株も大幅下落が予想される。また、ハリケーン『イルマ』が5段階で最大のカテゴリー5に発達したことで、今後の米国の被害も懸念される。
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