★欧州市場序盤では、米朝間の緊張の高まりを背景に、リスク回避の流れが持続しており、欧州株は全面安で推移、リスク回避による円買い圧力が持続した。欧州株は全面安、NYダウもマイナス圏で推移、米長期金利は2.23%台まで低下し、一時109.62円まで下落した。米長期金利が下げ渋るにつれ、小幅持ち直したが、ドルの戻りは鈍く109.80円前後でもみ合いとなった。米長期金利の低下にともなうドル売りが出たが、NYダウ先物が下げ幅を縮めると下げ止まった。『下サイドでは本邦実需勢の買いが観測されている』との指摘があった。米商務省が発表した6月卸売在庫改定値は前月比+0.7%と、速報値+0.6%から予想外に上方修正された。卸売売上高は前月比+0.7%と、予想外に4カ月ぶりのプラスに改善。5月分は-0.1%へ、-0.5%から上方修正された。 そのため、米長期金利が2.21%まで低下後、2.23%まで戻したことでドル買いが強まり、110円台を回復した。NYダウが一時80ドル超下落したことなどをながめ円買い・ドル売りがじわりと強まった。なお、ブラード米セントルイス連銀総裁は『インフレが弱く予防的に行動する必要はない』『金利を現行水準に維持し、データ分析も可能』『バランスシート縮小はゆっくりと漸進的に開始』などと述べたが、相場の反応は限定的だった。NYダウが引けにかけて下げ渋ると110円台を回復した。
109円半ばでは本邦実需筋の買いも見られるが、徐々に110円台の滞空時間が短くなっていることで上値の重さが意識されやすい。また、本邦勢もお盆休み入りすることから、参加者の減少からボラティリティが高まる可能性が強いので警戒が必要となる。米朝間の緊張の高まりはあるが、双方とも言い合っているだけで実際に行動する可能性が低いことから、いずれ落ち着くものと思われる。本日はゴトー日にあたり、仲値が決まる10:00前後以降まで底堅い展開が予想される。
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